オウム中川死刑囚が手記公表 サリン製造の経緯詳述

2016/12/16 13:29
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13人が死亡、6千人以上が重軽症を負った1995年3月の地下鉄サリン事件で使われたサリン製造に関与したなどとして、刑が確定した元オウム真理教幹部、中川智正死刑囚(54)が、事件当時を振り返った手記を発表した。松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、61)が殺人や化学兵器製造と無縁の宗教団体を変容させたと非難した。

手記は専門誌「現代化学」の2016年11月号に掲載された。毒物学者で、11年から中川死刑囚との面会を続ける米コロラド州立大のアンソニー・トゥー名誉教授(86)が執筆を勧めた。

中川死刑囚は、「(松本死刑囚は)自分を深く信頼している者を選んで、殺人や化学兵器の製造などを命じた」。「教団が殺人を犯すなどと思って入信した者は皆無」だったなどと記した。サリン製造の経緯も化学式などを示しながら詳述。製造には「化学系の大学院生程度の知識や経験」が必要としている。

現状は原料入手が困難で、国内でサリンによるテロを起こすのは「捜査機関が注意を払っていれば、不可能に近い」という見解を示した。

地下鉄事件で夫を亡くした高橋シズヱさん(69)は「今だからこそ話せることがあるはず。事件を知らない若い世代が増えている。他の死刑囚も事件について語るよう期待したい」と話した。〔共同〕

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