2019年8月20日(火)

国勢調査のネット回答書類、盗み見の恐れ 配布ずさん

2015/9/16付
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国勢調査のインターネット回答に必要なIDとパスワードを記した書類が、封をされずに郵便受けからはみ出た状態で投函(とうかん)される事例が相次いでいることが16日までに、総務省への取材で分かった。第三者の盗み見による「なりすまし」の回答につながる恐れがあり、同省は全自治体に対し、調査員の指導を徹底するよう文書で注意喚起した。

ネット回答は今回初めて全国で導入された。総務省が自治体の推薦を受けて任命した約70万人の調査員が10日から12日までに全国の約5200万世帯を訪問し、IDとパスワードを記した書類を配布した。

ところが総務省に「封筒が郵便受けからはみ出ている」「個人情報が漏れるのではないか」といった苦情が殺到した。高市早苗総務相は15日の記者会見で「配布の仕方は調査の信頼性を損なうものだ」と述べた。

国勢調査の書類は調査員が手渡しするのが原則だが、不在の時は郵便受けへの投函が認められている。総務省は自治体を通じ、封筒を二つ折りにして郵便受けの奥に入れるよう指導していた。これが徹底されていなかったとしている。

総務省によると、盗み見したIDとパスワードを使ったなりすましの回答は可能。ただ、ネットで回答しなかった世帯向けの調査書類が届かなくなるため、不正の有無は判別でき、情報の修正もできるという。

また、回答の際に任意のパスワードに変更する仕組みのため、事前に盗み見したパスワードではアクセスできず、入力済みの個人情報が漏れることはないとしている。〔共同〕

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