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茶殻育ちの牛肉いかが 静岡の新たなブランドに

お茶の生産量日本一を誇る静岡県が、茶殻を与えて育てた牛肉の研究を進めている。通常の飼料に比べ、うま味が増すといい、研究に取り組む県畜産技術研究所はブランド化を目指している。上席研究員の小林幸恵さんは「お茶どころ静岡ならではの牛肉としてアピールしたい」と意気込む。

実験では、1頭当たり1日計10キロの餌に乾燥茶殻500グラムを混ぜ、4頭に4カ月間与えた。通常の餌で育てた牛と比べ、脂のうま味成分が大幅に増え、口の中で溶けやすい肉になったという。5段階で表す肉質等級も平均0.5高くなった。

静岡県はペットボトル入り緑茶など茶系飲料の出荷額がトップで、大量の茶殻が排出されている。大半は堆肥となるが、残りは廃棄されるのが現状だ。小林さんは、消化しやすく、ビタミンEやカテキン類を豊富に含む茶殻の性質に注目。「利用しない手はない」と話す。

ただ牛はやわらかくて甘いものが好き。味に敏感で、少しでも異変を感じると一切口にしないという。研究チームは、においを消したり味を変えたり、1年半にわたって試行錯誤を重ねた。発酵させたサトウキビの搾りかすと混ぜたところ、やっと食べるようになったという。

本年度中に追加の実験をし、県が進める特産品づくり事業への参加を目指す。ブランド牛として認定する具体的な基準を定めるとともに、業者を探して餌の生産に取り組む方針だ。小林さんは「県の知名度向上に役立つ成果を出したい」と話している。〔共同〕

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