2019年2月20日(水)

道鏡ゆかりの由義寺あった? 大阪で大量の瓦見つかる

2016/9/15 20:53
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奈良時代に称徳天皇に重用され法王にもなった道鏡の氏寺だった由義寺(弓削寺、ゆげでら)のものとみられる瓦(8世紀後半)が大阪府八尾市で大量に見つかり、市文化財調査研究会が15日、発表した。続日本紀によると、付近には由義寺があったとされていたが遺構が見つかっておらず、寺の存在を裏付ける史料として注目されそうだ。

瓦の文様は、当時の都だった平城京(奈良市)にあった東大寺や興福寺の瓦と同じ文様だった。大脇潔・元近畿大教授(古代寺院)は「当時の道鏡なら『都の瓦』を持ってくることは難しいことではない」と指摘、研究会も「都の寺と同格の瓦を用いた寺の存在が裏付けられた。最盛期の道鏡の威光を示す史料だ」としている。

土地区画整理事業に伴い発掘。研究会によると、出土した瓦は遺物整理箱で300箱(1箱は縦40センチ、横60センチ、高さ20センチ)分。このうち29点は興福寺や東大寺と同じ文様の瓦で、中世に円柱状に積まれて、井戸として使用されていた。大半が奈良時代後半のもので、平安時代の瓦も含まれていた。また、板を組んだ奈良時代の井戸枠も見つかった。

道鏡は、称徳天皇の病気を回復させたとして、766年に法王になるなど出世した。続日本紀には、称徳天皇が河内国(大阪府)を訪れ、役人に道鏡へ拝礼させたことや、寺名を弓削寺から由義寺に変えたこと、付近に由義宮を造営し、平城京に対する「西京」として整備していたことなどが記されていた。〔共同〕

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