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医師20人の資格取り消し 聖マリアンナ医大病院

聖マリアンナ医科大病院(川崎市)の医師が国の「精神保健指定医」の資格を不正に取得したとして、厚生労働省は15日、医師20人の資格を取り消す処分を決めた。一医療機関でのこれほどの大量の資格取り消しは異例。資格は精神障害のある患者を強制入院させるかどうかを判定する権限があり、厚労省は他の医療機関の指定医についても同様のケースがないか調べる。

同日開かれた医道審議会の部会が取り消しを答申した。処分は17日付。

20人の内訳は2010年6月~14年7月に不正に申請した11人と指導医9人。うち現在も在職するのは9人。10年以前については今後調査する。病院側は15日夜の記者会見で、「精神保健行政に関わる不正行為で弁解の余地もない」と謝罪した。

精神保健指定医の資格取得には一定の実務経験に加え、資格を持つ指導医の下で統合失調症などの患者8例を診断したリポートの提出が求められる。厚労省によると、11人は自分が診察していない患者のリポートを提出したり、他の医師が診察した患者の症例をコピーしたりして審査を受けていた。

厚労省の調査に医師は、学内での会議で聞いた症例を使ってしまったと説明し、「認識が甘かった」などと釈明しているという。

精神保健指定医は重い精神障害のある患者を強制的に入院させる「措置入院」や家族の同意だけで入院させる「医療保護入院」の要否を判定できる。13年末時点で全国で1万4630人。病院によると、11人は約100人の患者の判定にかかわっていた。病院は今後判断が妥当だったか検証する。

不正は、同病院の別の医師が資格申請のために提出したリポートが以前の症例に似ていることから、厚労省が調査して発覚した。大学側も調査委員会を設置し、調査を進めていた。

聖マリアンナ医科大病院は、高度な医療を提供する特定機能病院の承認を受けている。30の診療科があり、病床数は約1200床。

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