2019年1月17日(木)

鞆の浦景観訴訟が終結 広島県、埋め立て計画を断念

2016/2/15 13:08
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広島県福山市の景勝地、鞆(とも)の浦の埋め立て架橋計画をめぐる訴訟の控訴審口頭弁論が15日、広島高裁(野々上友之裁判長)であり、反対派住民らが訴えを取り下げた。事業主体の県は埋め立ての免許交付申請を取り下げる意向を示し、訴訟が終結した。

広島県は控訴後の2012年6月、架橋計画の撤回を表明していたが、正式に断念。15日に免許申請を取り下げる見通し。終結に先立つ進行協議で双方が合意し、計画は30年以上たって白紙に戻った。

湯崎英彦知事は15日、県庁で「長期化した裁判の終了は意義のあることだ。鞆の町づくりをあらためて進めていかなければならない」と報道陣に述べた。

架橋計画は1983年、港の一部を埋め立て、長さ約180メートルの橋を架ける内容で策定された。景観への影響や町づくりをめぐる論争が起こり、反対派住民は2007年、免許交付の差し止めを求めて広島地裁に提訴。地裁は09年、「歴史的景観は国民の財産」として差し止めを命じる判決を出した。

県は、山側にトンネルを通すなどの新たな整備案を提示。撤回を表明後、反発した福山市や推進派住民らへの代替策の説明などが続いていた。〔共同〕

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