2019年6月26日(水)

人間国宝、新たに5人 能シテ方の野村四郎さんら

2016/7/15 19:23
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文化審議会は15日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に能シテ方の野村四郎さん(79)や、紬織の村上良子さん(66)ら5人を認定するよう馳浩文部科学相に答申した。政府は9月にも官報に告示する。

能シテ方の野村四郎さん

能シテ方の野村四郎さん

村上さんは、工芸技術の人間国宝では最年少の女性となる。

ほか3人は能シテ方の大槻文蔵さん(73)、歌舞伎脇役の中村東蔵さん(78)=本名・河野均、琵琶の奥村旭翠さん(65)=本名・奥村和美。

琵琶の人間国宝は、2006年に山崎旭萃さんが亡くなって以来、10年ぶりの認定となる。今回の5人を含めると人間国宝は116人で故人も含めた累計では356人。

文化審議会はこのほか、重要無形文化財の保持者団体の構成員として、常磐津節保存会(東京都世田谷区)の会員1人を追加認定するよう答申した。〔共同〕

 ◇ 

重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される5人の略歴と業績は次の通り。(敬称略、写真は文化庁提供)

【琵琶】

奥村旭翠(おくむら・きょくすい、本名奥村和美=おくむら・かずみ)1973年、人間国宝の故・山崎旭萃に師事。2007年、筑前琵琶橘流日本橘会の大師範。伝統的な琵琶の技法を高度に体現し、積極的な演奏活動を展開している。

【能シテ方】

野村四郎(のむら・しろう)和泉流狂言の人間国宝・故六世野村万蔵の四男。能シテ方の流派の中でも特に優美とされる観世流の芸風を模範的に継承、体現している。06年日本芸術院賞など受賞多数。

大槻文蔵(おおつき・ぶんぞう)人間国宝の故八世観世銕之亟らの指導を受ける。演じられなくなった能の復曲や新作能の演出に意欲的に取り組んでいる。92年から大槻能楽堂(大阪市)の理事長。大阪における能楽の普及振興に大きく貢献している。

【歌舞伎脇役】

中村東蔵(なかむら・とうぞう、本名河野均=こうの・ひとし)61年、六代目中村歌右衛門の芸養子となる。67年に六代目中村東蔵を襲名、男女問わずさまざまな役柄に長じる俳優として歌舞伎界からの信頼が厚い。

【紬織】

村上良子(むらかみ・りょうこ)77年、人間国宝の志村ふくみに師事。植物染料による透明感のある色彩や、独自の手法による大胆な色面構成が特徴。02年日本伝統工芸展高松宮記念賞など受賞多数。〔共同〕

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