2019年5月27日(月)

児童虐待 初の2万人超 警察から児相への通告、16年上半期

2016/9/15 12:35
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全国の警察が今年上半期(1~6月)に虐待の疑いがあるとして児童相談所(児相)に通告した児童数は2万4511人で、前年同期比42.3%増えたことが15日、警察庁のまとめで分かった。半期ベースで2万人を超えたのは初めてで、過去最多を更新した。全体の7割が心理的虐待で、身体に危害が及ばないケースでも通告を積極化している姿勢がうかがえる。

刃物で脅したり、暴言を浴びせたりする心理的虐待を受けたとして、児相に通告した被害児童は1万6669人。上半期統計を取り始めた2011年以降最多で、全体の68.0%を占める。

特に、子供の前で配偶者らに暴力を振るう「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」は1万1627人で前年同期から6割増。心理的虐待の7割を占めた。警察庁は「面前DVは刑法に問うのが難しく今上半期の摘発事例はないが、児相に積極的に通告した結果が表れた」と説明する。

虐待の摘発件数は512件で前年同期比36.2%増。死亡した児童は19人だった。このうち身体的虐待は415件で35.2%増え、全体の8割を占めた。性的虐待が70件(全体の13.7%)、心理的虐待が16件(同3.1%)で続き、育児の怠慢・拒否は11件(同2.1%)だった。

摘発人数は528人(141人増)で最多を更新。加害者別では実父が223人で最も多く、実母137人、養父・継父が79人で続いた。

警察庁は4月、他機関との情報共有を進めるため、通報があったが虐待を確認できなかった事案なども、児相などに情報提供をするよう全国の警察に通達。今年上半期の情報提供数は7397件で15年中の3763件を既に上回った。保護した児童数も1551人と34.6%増えた。

警察庁の坂口正芳長官は15日の記者会見で「国民の意識が高まり虐待の通報が積極的になされている。関係機関と情報共有を一層緊密化し児童の安全確保を最優先に対応を進めたい」と述べた。

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