2019年4月24日(水)

軽井沢スキーバス転落事故から1カ月 運転ミスの見方強まる

2016/2/15 9:42
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スキーツアーの客ら15人が死亡した長野県軽井沢町の大型バス転落事故は15日で発生から1カ月を迎えた。捜査関係者によると、これまでの捜査で車体や部品には事故に結び付く異常が見つかっておらず、長野県警はバスが下り坂で加速し車体を制御できなくなったのは、運転ミスだったとの見方を強めている。

原因解明に向け、運行記録計(タコグラフ)の記録紙の解析結果や乗客の証言から、バスが転落に至った経緯を精査。運行会社「イーエスピー」(東京)の同僚からも事情を聴き、大型バスに不慣れだったとみられる運転手の技術の程度や同社の研修の実態を調べている。

これまでの調べによると、バスは現場までの約1キロの下り坂を、制限速度の時速50キロを大きく上回る速度で走行。現場の手前約250メートルで対向車線にはみ出して同約100メートルではガードレールに接触し、時速96キロで左カーブの右側ガードレールをなぎ倒して転落した。

捜査関係者によると、フットブレーキには使いすぎで部品が過熱し、利きが悪くなる現象が発生した痕跡はなかった。

フットブレーキに必要な空気圧は事故後の検証時、ゼロだったが、県警は事故の衝撃でエアタンクや配管が破損したためとみている。空気圧低下を知らせる警報音を聞いた乗客の証言も出ておらず、フットブレーキは正常だったとみられる。

バスのギアは検証時、動力がタイヤに伝わらないニュートラルの状態だったことが既に判明。事故の衝撃でギアが変わる可能性は低く、走行中からニュートラルになり、エンジンブレーキや補助ブレーキが利かない状態だったとみられる。

ギアを動かすシフトレバー周辺にも異常はなかった。ギアは高速から低速に無理に変えようとするとニュートラルになるよう電子制御されており、運転手が操作ミスをした可能性がある。

県警は、バスがいつ制限速度を超えたかやフットブレーキがどのように使われたのか特定を急いでいる。捜査関係者によると、速度超過の状態でカーブに入り、横転を恐れて強くペダルを踏めなかった可能性もあり、現場直前と手前約100メートルに残ったタイヤ痕がブレーキ痕なのか慎重に確認を進めている。〔共同〕

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