2018年7月20日(金)

AIで東大合格断念 「東ロボくん」偏差値伸びず

2016/11/14 20:06
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 人工知能(AI)で東京大合格を目指す「東ロボくん」の開発を進めてきた国立情報学研究所などは14日、2016年度の大学入試センター試験の模試で偏差値57.1を獲得したと発表した。昨年からほぼ横ばいで、東大合格圏には達しなかった。今後は東大合格を目標にせず、中高生の読解力を高める研究などに注力する考えだ。

 プロジェクトは入試問題への挑戦を通じてAIの可能性を検証する目的で11年度に始めた。21年度に東大入試を突破することを目標にしていた。

 4回目となった今回の模試では、5教科8科目の合計得点が525点(全国平均は454.8点)だった。昨年に比べ物理の偏差値が46.5から59へと大きく伸びた半面、数学は低下し、全体では横ばいだった。

論述問題を解く「東ロボ」(14日、東京都内)

論述問題を解く「東ロボ」(14日、東京都内)

 国公立23大学、私立512大学で合格可能性80%以上と判定された。首都圏や関西の難関私立大も含まれるという。東大の2次試験を想定した論述式の模試では、理系数学の偏差値が76.2と好成績をあげた。

 14日の成果報告会で情報学研の新井紀子教授は「意味を深く理解しないといけないことを聞かれると、とたんに難しくなる」と話し、問題を理解する読解力に限界があることを明らかにした。

 センター試験の模試を現在の態勢で受け続けるのは今年でやめる。今後は産業応用や、中高生の読解力を高める研究に軸足を移す。

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