オウム事件、平田被告の上告棄却 懲役9年確定へ

2016/1/15 0:53
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1995年の公証役場事務長拉致事件の逮捕監禁罪など3罪に問われたオウム真理教元幹部、平田信被告(50)の上告審で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は14日までに、平田被告の上告を棄却する決定をした。懲役9年とした一、二審判決が確定する。

決定は13日付。裁判員によって審理された教団の事件で判決が確定するのは初めて。

2014年3月の一審・東京地裁の裁判員裁判判決は、目黒公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68)の拉致事件や都内のマンション爆破事件について、平田被告が計画を知ったうえで関与したと認定。検察側の懲役12年の求刑に対し、懲役9年の判決を言い渡した。

平田被告は「(拉致などの)計画を知らなかった」として控訴したが、二審・東京高裁も事前の共謀を認定。共犯者より不当に刑が重いとする弁護側の主張について、「裁判員制度で一般国民の視点を取り入れて改めて事件を見直すことは不当ではない」として一審判決を支持した。平田被告が上告していた。

一、二審判決によると、平田被告は95年2月、仮谷さん拉致事件で車の運転手や見張り役を務めたほか、同年3月の地下鉄サリン事件前夜に起きたマンション爆破事件や、教団東京総本部ビル火炎瓶投げ込み事件に関与した。仮谷さんは拉致後、教団施設に監禁され、大量の麻酔薬を投与されて死亡した。

平田被告は約17年にわたり逃亡した後、11年12月31日に出頭し逮捕、起訴された。

教団を巡っては元代表、松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、60)ら13人の死刑が確定している。平田被告と同様に逃亡し、裁判員裁判で審理された元信者、菊地直子被告(44)は、懲役5年とした一審の有罪判決が昨年11月の東京高裁で逆転無罪となり、検察側が上告中。元信者、高橋克也被告(57)は一審で無期懲役を言い渡され、控訴中。

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