警察署で多額盗難 内部犯行か 広島、抗議電話鳴りやまず

2017/5/14 19:49
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広島中央署(広島市中区)で証拠品の現金8572万円が盗まれた事件は15日で発覚から1週間。広島県警は内部犯行の疑いが濃厚とみて署員らの聞き取りを進め、捜査を急いでいる。警察施設で起きた前代未聞の多額盗難事件。抗議の電話は毎日鳴りやまず、ある署員は「どんどん警察のイメージが悪くなる」とため息を漏らした。

事件が発覚したのは8日午後8時ごろ。金庫を置いていた会計課で、課長が鍵を入れた机の引き出しが壊されているのを見つけた。鍵は残されており、金庫を開けると現金がなくなっていた。

盗まれた現金は、全て1万円札だとすると重さ約8.6キロ。かばんなどに入れて持ち運ぶことができる。封筒で小分けにし、箱に詰めて保管していたため、少しずつ取り出した可能性もある。

現金は、生前贈与を持ち掛ける手口の詐欺事件で押収した証拠品約9千万円の一部。捜査を担当した生活安全課で保管するはずだったが、多額のため会計課に移していた。鍵の場所や多額の現金の存在を知る人物は、かなり限定される。

広島中央署は県警本部の隣にあり、管轄地域には原爆ドームや平和記念公園、官公庁がある。ゴールデンウイーク(GW)期間中は、管内であった大型イベントのため署の出入りが多く、会計課でも数人が交代で勤務していた。会計課長は、2日に引き出しの施錠部分を確認した際に不審な点はなかった、と説明。県警は、イベント開催中の3~5日に盗まれたとみている。鍵の保管場所を知っていたのは一部の警察関係者のみで、周辺で外部のものとみられる指紋も見つからなかった。〔共同〕

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