しゃぶしゃぶの木曽路が偽装表示 安い肉提供
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しゃぶしゃぶ店「木曽路」を全国展開する木曽路は14日、大阪市と神戸市、愛知県刈谷市の3店舗で今年7月までに、メニューの一部に松阪牛や佐賀牛と表示しながら、別の安い和牛を計7171食提供していたと発表した。
同社の調査に対し、各店舗の担当者は「材料費を削減して店の利益を増やすため、意図的に違う肉を使用していた」などと説明しているという。
同社は店舗で申し出のあった客に対し、予約記録を調べたうえで、会社が定める差額相当額の食事券を渡す方針。
同社によると、メニュー表示と異なるしゃぶしゃぶやすき焼きを提供していたのは、北新地店(大阪市)6880食、神戸ハーバーランド店(神戸市)245食、刈谷店(刈谷市)46食。
2012年4月から今年7月にかけて、北新地店、神戸ハーバーランド店では松阪牛、刈谷店では佐賀牛とそれぞれ表示しながら、実際は1人前あたり1500~2000円程度安い別の和牛を使用していた。
7月に北新地店が消費者センターの調査を受けたことをきっかけに、全店舗を対象に牛肉の仕入れ状況などを調べたところ、3店舗で松阪牛などの販売量が仕入れ量を上回っていたという。
同社は社員教育の徹底など再発防止に取り組むとしている。