35年超の送電線1000キロメートル 東電が緊急点検

2016/10/13 23:56
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都心部の大規模停電を引き起こした埼玉県新座市の地下送電線の火災で、東京電力は13日、出火したものと同じタイプの送電線を現在計約1500キロメートル分使っており、うち約7割の約1000キロメートル分は設置から35年以上経過していることを明らかにした。

出火原因は35年交換していなかった送電線の劣化による漏電とみられる。東電は火災を起こしたのと同じタイプのものを中心に管内の送電線設備を緊急点検している。

東電によると、出火したのは地下トンネルを通る27万5千ボルトの高圧送電線。「OFケーブル」と呼ばれる古いタイプで、電線の回りを絶縁のため油を含ませた紙で何重にも巻いている。ただ、現在は油を含ませた紙の代わりに樹脂素材を使う「CVケーブル」が主流で、同社が使う6万6千ボルト以上の送電線のうち、CVケーブルは8割を占めている。

東電は30~40年前から、維持費用が低く安全性の高いCVケーブルへの切り替えを進めてきたが、建物が密集して工事が難しい都心部を中心にOFケーブルが残っている。特に使用期限などは設けず、定期的な安全検査で補修しながら使い続けており、設置から50年以上経過したものも約40キロメートル分あるという。

13日には埼玉県警や地元消防とともに東電社員が火災が起きた地下トンネルに入ったが、内部に熱や消火用の水が残っていたため、火災の原因は特定できなかった。

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