2019年6月25日(火)

覚醒剤密輸で米男性に逆転無罪 東京高裁「証拠ない」

2016/1/14 12:40
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覚醒剤約3キロをスーツケースに隠して密輸したとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われ、一審・千葉地裁の裁判員裁判で懲役6年6月、罰金400万円とされた米国籍の男性(79)の控訴審判決で、東京高裁は14日までに、一審判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。藤井敏明裁判長は「犯意を認める証拠がない」と判断した。

男性は2014年5月にスペインから来日した際、運搬を依頼されたスーツケース内から覚醒剤が見つかり逮捕された。男性は「中身は特殊なオイルと聞かされていた」と主張していた。

昨年3月の一審判決は「報酬は400万ドルと高額で渡航の手配も依頼者が負担しており、犯意を推認できる」とした。

藤井裁判長は判決理由で「オイル運搬を依頼された経緯を示す証拠があるのに一審の認定は一部だけを取り出した」と指摘。「社会的に成功し生活に不自由ない男性が重大なリスクを冒して渡航に及ぶとは考えられず、男性の主張も説得力がある」と認めた。

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