2018年8月18日(土)

脳出血後のリハビリ、神経増強で機能回復 仕組み解明

2016/1/14 11:39
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 脳出血後の集中的なリハビリによって脳の特定部位で神経回路が増強され、運動機能の回復につながることを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)と名古屋市立大の研究グループがラットを使った実験で確認した。米科学誌電子版で14日までに発表した。

 研究グループによると、まひした手足の機能回復にリハビリが有効なことは知られているが、具体的な仕組みは分かっていなかった。リハビリに加え、この部位を薬品や電気で刺激することで、効率的な運動機能の回復が期待されるという。

 脳出血で片方の前脚がまひしたラットにリハビリをさせると、運動機能をつかさどる大脳皮質の「運動野」から脳幹の「赤核」に延びる「軸索」という細長い神経の連絡路が増えていることが確認できた。

 特殊なウイルスを使ってこの軸索の情報伝達機能をなくすと、順調だった前脚の回復具合はリハビリをしないラットと同レベルまで低下した。

 脳出血が起きると運動野から脊髄に至る神経回路が遮断されるが、リハビリによって赤核を経て脊髄に至る回路で代替されるようになったとみられる。

 名古屋市立大の石田章真助教は「脳梗塞など、病態ごとにどんな回路で代替されるか調べていきたい」と話している。〔共同〕

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