2019年1月24日(木)

映画の木橋、復旧へ 埼玉の有名ロケ地、大雨で流失

2014/9/13付
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今年6月に大雨で流失した埼玉県坂戸市の「島田橋」が復旧されることになった。昔ながらの木造で、映画や大河ドラマにたびたび登場。撤去やコンクリートでの再建案もあったが、地域の人々の尽力で以前と同様の姿に決まり、関係者は「風景に溶け込み、江戸の趣を伝える橋。スクリーンで再び輝いてほしい」と期待している。

管理者の坂戸市によると、流された島田橋は1995年建造。越辺川に架かり、対岸の東松山市と結んでいた。長さ約80メートル、幅約3メートル。水面からの高さは約2メートルで、増水時には水没する「沈下橋」だった。

通学路や散歩道として地元の日常をつないでいた橋は、木で組まれたぬくもりが評判を呼んだ。吉永小百合さんが出演した映画「まぼろしの邪馬台国」やNHK大河ドラマ「風林火山」、「龍馬伝」などのロケ地に選ばれ、週末には県外から観光客が訪れるほどにぎわいを見せた。

流されたのは6月6~7日。関東甲信で大雨が降り、坂戸市も24時間で120ミリ以上に。橋はほぼ全て流された。地元の自治会長、市川守さん(67)は「ぼうぜんとした」と振り返る。

橋の建造は国土交通省の許可が必要で、国交省は安全性の観点から「コンクリートや鉄橋が望ましい」と市に伝えてきた。市は一時、撤去も検討したが、市川さんらは市長に要望書を手渡し、親しんだ姿での復旧を求めた。地元県議や市観光協会も尽力し、国交省の了承も得て市は8月ごろ、復旧を決めた。

再建費は約6800万円。年内に着工し、来春完成の予定。再び流されないようワイヤを通して強化するなどの対策も検討されているという。〔共同〕

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