100歳以上最多6.5万人 46年連続増、女性が87.6%
100歳以上の高齢者が全国に6万5692人いることが13日、厚生労働省の調査でわかった。前年から4124人増え、46年連続の増加となった。今年度中に100歳になる人も3万1747人と過去最多。厚労省は「医療技術の進歩と高齢者の健康への意識の高まりなどが影響していると考えられる」と分析している。
毎年「敬老の日」を前に調査しており、住民基本台帳に基づき、15日時点で100歳以上となる高齢者の数を1日現在で集計した。内訳は女性が5万7525人と87.6%を占めた。
国内最高齢は鹿児島県・喜界島(喜界町)の田島ナビさんで116歳。男性は東京都大田区の吉田正光さんで112歳。
田島さんは、特別養護老人ホームで暮らす。2歳上の夫との間に7男2女に恵まれ、今も島には自分の子から、やしゃごの子まで19人が生活。田島さんはベッドで寝ている時間が多いが、3度の食事は欠かさない。
100歳以上の人数を都道府県別にみると、東京が最多の5607人で、神奈川3577人、大阪3458人と続いた。
都道府県別の10万人当たりの人数は島根が4年連続で1位。上位10県のうち、9県を中国地方以西が占めた。下位は、首都圏や愛知など大都市が目立った。全国平均は51.68人で、前年から3.23人増えた。
100歳以上の人数は調査が始まった1963年は153人だった。98年に1万人、2009年に4万人、12年に5万人をそれぞれ突破した。
厚労省は、今年度から9月15日に100歳のお祝いとして贈る「銀杯」を純銀製から銀メッキに変更した。単価は半額の3800円になった。対象者の増加に伴い変更したという。