小田原合戦、豊臣側城跡か 群馬・長野県境の碓氷峠で調査

2017/5/12 22:47
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 群馬県と長野県の県境にある碓氷峠で、戦国時代後半のものとみられる城跡が12日までに見つかった。1590年に豊臣秀吉が北条氏を攻めた「小田原合戦」で、真田昌幸、前田利家、上杉景勝らが築いた可能性が高いという。戦国時代の城に詳しい、群馬県文化財保護課の飯森康広さん(55)が調査し、明らかにした。

 飯森さんによると当時、北条氏の家臣が群馬県安中市の松井田城に籠城。豊臣側の真田昌幸ら北国勢が1カ月以上かけて攻略したとされる。城跡は現在登山道となっている旧中山道沿いで、松井田城まで直線距離で10キロ余り。中山道を進んだ北国勢が、食料の補給や野営に使ったとみられる。

 城跡は東西約200メートル、南北約100メートルで、土塁や堀があり、城内の出入り口を狭くして敵の侵入を防ぐ「枡形(ますがた)虎口」など、当時としては高度な技術が用いられていた。飯森さんは「松井田城は強固な城だった。当時は北条氏にも力があり、豊臣側が万全の態勢で挑んだことが伝わってくる」と話した。

 調査に同行した江戸東京博物館(東京都)の学芸員斎藤慎一さん(日本中世史)は「碓氷峠は紛争の多い国境地点だった。これだけの遺構が残っていたのは貴重だ」と評価した。〔共同〕

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