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安全祈り520本のともしび 日航機墜落32年

慰霊式典

520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故から32年となった12日、現場となった御巣鷹の尾根がある群馬県上野村の追悼施設「慰霊の園」で慰霊式典が開かれ、遺族や日航幹部ら計260人が参列した。犠牲者と同じ数の520本のろうそくをともし、墜落時刻の午後6時56分には全員で黙とうをささげて冥福を祈った。

会社役員だった夫の謙二さん(当時49)を失った大阪府の山本啓子さん(72)は、長男の昌由さん(37)、次男の康正さん(36)と3人で参加した。啓子さんは「子煩悩な父親で子供のことが気になっていたはず。32年の月日は一言では表せないが、子供たちが丈夫に育ってくれたのが供養です」と胸がいっぱいの様子だった。

事故当時幼かった昌由さん、康正さんも父親になった。昌由さんは「子供を残して死ぬのがどれほどつらいか。親になり日に日に実感が大きくなっている。父の死を無駄にしないためにも事故のことを語り継いでいきたい」と誓った。

式典では上野村の黒沢八郎村長が「村でも世代交代が進み、人口も減っているが、事故の戒めを末代まで受け継ぎ、世界に空の安全を発信していく」と決意を語った。

式典前には日航の植木義晴社長が御巣鷹山に登り、慰霊碑に献花。「慰霊登山に来るたびに安全への誓いを強くしている。事故当時に入社していた社員は今はわずか6%だが、風化させずに事実を刻み込む」と話した。

日航によると、同日に慰霊登山をしたのは97家族計359人と、過去3番目に多かった。8月12日に慰霊登山する遺族は、悪天候だった2014年を除いて300人前後で推移している。

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