2018年10月21日(日)

囲碁AI、トップ級棋士を圧倒 5局勝負で3連勝

2016/3/12 21:37 (2016/3/12 22:25更新)
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【ソウル=山川公生】米グーグルが開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」と、世界トップ級の棋士、韓国の李世●(石の下に乙、イ・セドル)九段との5局勝負の第3局が12日、ソウル市内のホテルで打たれ、アルファ碁が3連勝で勝ち越した。頭脳ゲームで最も難しいとされる囲碁で、AIが人間トップ級の実力を上回ったことが証明された。

対局後に検討するイ・セドル九段(右)=Google提供

対局後に検討するイ・セドル九段(右)=Google提供

残り2局は13、15日に打たれるが、アルファ碁の勝ち越しで賞金100万ドル(約1億1300万円)は寄付される。

対局後、李九段は「期待に応えられずに申し訳ない。ただ私が負けても人間が負けたわけではない」と振り返りつつ「弱点はあるはず」と次の対局への意欲も示した。開発したデミス・ハサビス氏は「アルファ碁には天才性がある」と喜んだ。

劣勢の終盤、李九段は難しい攻め合いに持ち込み、粘りを見せたが、「アルファ碁に正しく対応され」(現地解説のマイケル・レドモンド九段)、投了に追い込まれた。

「囲碁界でも特別な存在の李九段に3連勝というのは驚きでしかない。アルファ碁は常に局面ごとの形勢を冷静に判断している印象がある」と井山裕太王座はみる。

人工知能学会会長の松原仁・公立はこだて未来大学教授は「AIの歴史で記念碑的な意味を持つ出来事だ。最新技術であるディープラーニング(深層学習)を使い、膨大なコンピューターパワーを駆使することで当初の予想を超えたスピードで強くなった」と話す。

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