彦根城、耐震診断実施へ 熊本地震受け危機感

2016/7/12 11:13
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熊本地震で熊本城(熊本市)の石垣ややぐらが崩壊したのを受け、滋賀県彦根市は12日までに、国宝彦根城の耐震診断を2017年度から実施する方針を固めた。今年度は財政上の理由から断念したが、大久保貴市長は「歴史的価値は何かに代えられるものではない。予算化に向けてしっかり対応したい」と話す。

彦根城は1604年に築城が始まり、22年に完成。天守ややぐらの一部は国宝に指定されている。市文化財課によると、1854年には伊賀上野地震で「天秤櫓(てんびんやぐら)」の石垣が崩壊し、積み直したことがあるといい、担当者は「文化財を守るためにも診断して補強することが急務」と力を込める。

「国宝五城」のうち、彦根城を除いて松本城(長野県松本市)、犬山城(愛知県犬山市)、姫路城(兵庫県姫路市)、松江城(松江市)では耐震診断が終わるか、もしくは実施中だ。

文化庁は阪神大震災や東日本大震災を受け、文書やパンフレットで文化財の管理者や所有者に地震対策を促しているが、予算面などから実施されていないケースが多いという。彦根城の天守とやぐら2棟の耐震診断費用は2千万円以上を見込む。市の担当者は「診断が終われば、文化庁と協議して補強の必要性を見極めたい」と話している。〔共同〕

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