アイヌ語でトランプ 北海道の主婦制作「文化に触れて」

2016/10/12 11:48
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 「カムイ」は神、「コタン」は集落……。アイヌ語を学べるトランプが、北海道白老町のアイヌ民族博物館などで販売され、人気を呼んでいる。制作したのは、自身もアイヌ民族をルーツに持つ苫小牧市の主婦、及川久美子さん(57)。「遊びながら気軽にアイヌの文化に触れ、興味を持ってほしい」と話している。

 トランプは数字とマークの面にカタカナでアイヌ語の単語が記されている。その下にローマ字表記、日本語訳、英訳が並び、日本人だけでなく外国人にも伝わるよう工夫されている。もう片面にはアイヌ独自の文様をイメージしたデザインを施した。

 及川さんは母方の祖母がアイヌだ。偏見が残っていたといい、小学校時代には同級生からいじめられ、学校に通えなくなるつらい体験をした。

 「自分が受けたような差別を恐れ、アイヌの血を継いでいると言えないまま暮らしている人も多いはず」。及川さんは人々にアイヌ文化を広く知ってもらえば、自らのルーツを隠すのではなく、誇れるようになると考えた。身構えずにアイヌ文化に親しんでもらいたい。思い付いたのがアイヌ語入りトランプの制作だ。

 単語の翻訳をアイヌ文化の専門家に確認し、約1年かけて準備を進め、今年4月に完成。店を回って商品として置いてもらえるよう交渉した。1組千円で、アイヌ民族博物館のほか新千歳空港の書店など北海道内約20カ所で購入できる。

 当初作った千組は店舗への納入やアイヌ関連施設への寄付で、ほとんど手元に残っていない。好評のため、追加制作を検討しているという。

 「ラッコなど聞いたことがある言葉もアイヌ語が由来だったという発見があると思う」と及川さん。「家族や友達との楽しいひとときと一緒に、言葉も覚えてくれたらうれしい」と期待していた。〔共同〕

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