2017年11月20日(月)

増える「ネットストーカー」 SNS普及で中高生被害

2016/11/12 18:45
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 インターネット上に執拗な書き込みなどをして付きまとう「ネットストーカー」の被害が急増している。見知らぬ人と簡単につながる交流サイト(SNS)の普及が背景にあるが、ストーカー規制法にはSNS規制は明文化されておらず、国会で改正に向けた手続きが進んでいる。被害は中高生に目立っており、専門家は気軽に個人情報を投稿しないよう警告している。

 「死ね」「殺すぞ」。今年5月以降、東京都の高校1年の女子生徒(16)の元には、無料通信アプリのLINE(ライン)で知り合った男(20)からこんなメールが1日100通ほど届く。初めは好意を持っていたが、返信をしつこく求められ、ブロックすると男の態度が急変。事実無根のうわさを生徒の友人に拡散するなど、嫌がらせがエスカレートした。

 ネットストーカーとは、ラインやツイッターなどのSNSやメールを使い、特定の相手に好意や恨みを募らせて嫌がらせを繰り返す行為を指す。

 ネットのトラブル相談に応じる「全国webカウンセリング協議会」(東京、安川雅史理事長)によると、相談件数は統計を始めた2012年は10件だったが、16年は10月までで577件と既に過去最多となった。内容はSNSで知り合った異性との問題が多く、被害の大半は10代の中高生という。

 今年5月に東京都小金井市で音楽活動をしていた女性(21)がファンの男に刺され、一時重体となった事件では、女性は男からツイッターに執拗な書き込みをされていた。だが、女性の相談を受けた警視庁は事件を防げず、ストーカー規制法の不備も問題視された。

 事件を教訓に、自民、公明両党は10月、SNSを新たに規制対象とする改正案をまとめた。野党と調整して今国会での成立を目指している。

 安川理事長は「ネット上に一度公開された個人情報は簡単に消せない。不特定の人が読むサイトには住所や連絡先は書き込まず、個人情報を含む時は公開範囲を『友人』に制限するなど自衛策も大切だ」と話している。〔共同〕

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