2019年1月17日(木)

日航ジャンボ機墜落から30年 御巣鷹で鎮魂の祈り

2015/8/12付
保存
共有
印刷
その他

520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故は12日、発生から30年を迎えた。遺族らは早朝から、墜落現場の群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に慰霊登山し、亡くなった家族や親族らを追悼するとともに空の安全を願った。

「昇魂之碑」で日航ジャンボ機墜落事故で亡くなった知人の冥福を祈る人たち(12日午前、群馬県上野村)=写真 高木雄一郎

「昇魂之碑」で日航ジャンボ機墜落事故で亡くなった知人の冥福を祈る人たち(12日午前、群馬県上野村)=写真 高木雄一郎

弟の加藤博幸さん(当時21)を亡くした、さいたま市の小林由美子さん(56)は「弟ともっと話したかった、という思いは年々強くなる」と述べた。命日の「8.12」の慰霊登山はほぼ毎年欠かさないといい、「もう二度とこんな悲しい事故は起きてほしくない」と力を込めた。

千葉県我孫子市の石倉徳造さん(74)は犠牲になった弟の六郎さん(当時41)の墓標に花束を添えた。「今年も無事に来ることができたよ」と語りかけ、徳造さんの長男の健次さん(38)と一緒に手を合わせた。徳造さんは今年は7人目の孫が生まれる予定で「体力が衰えてきたけれど、今後は孫たちと一緒に会いに来たい」と話した。

日本航空によると、遺族の高齢化のため登山者は年々減っている。日航の集計では、命日の慰霊登山の人数は事故20年の節目だった2005年の103家族405人をピークに減少。昨年は68家族226人だった。事故30年の今年は正午までに75家族302人が慰霊登山をした。

この日午後には日航の植木義晴社長も尾根に登って献花する。夕方からは麓の「慰霊の園」で追悼慰霊式が開かれる。

事故は1985年8月12日に発生した。羽田発伊丹行きの日航123便ボーイング747の客室後部の圧力隔壁が破損。操縦機能が失われ、迷走飛行の末、群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落した。乗客・乗員520人が死亡し、生存者は女性4人だけだった。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報