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若い船長育成、漁業を元気に ノウハウマニュアル化で

石川県七尾市の水産会社が、若手育成のため漁の技術をマニュアル化する取り組みを進めている。魚価の低迷や高齢化が進む業界を活性化しようという狙い。これまでに30代までの船長を17人育てるなど実際に成果を上げている。

若手育成に取り組むのは水産会社「鹿渡島定置」社長の酒井秀信さん(66)。富山湾で網を張り、ブリやイワシ、アジを誘い込む定置網漁を営む。大学卒業後、父の後を継いで漁師となり、廃業した知人の定置網を引き継ぐ形で1992年、七尾市で独立した。

酒井さんは若い漁師のためマニュアルによる指導を導入した。「見て覚えろ」が当たり前の世界で、網の張り方や魚の鮮度を保つ方法を冊子にまとめた。酒井さんは「頑張れば船長になれると思わせることが大事だ」と話す。

船長になるには通常10年以上かかるといわれるが、マニュアル化で期間を短縮し、最短2年半でなった人もいるという。

やる気を引き出すため、賞与支給に当たり業績を自己申告させたり、売り上げ目標を達成したらハワイへ慰安旅行に出かけたりしている。酒井さんは「努力をきちんと認めてあげるのが経営者の役目だ」と話している。

技術指導のマニュアル化は漁師の世界では珍しく、こうした取り組みの効果もあって社内では若手からさまざまなアイデアが出る。その一つがインターネットによる鮮魚の直接販売だ。

2010年ごろから販売を始めており、競りに左右されず値を付けられるため、価格が安定してきている。販売は堅調で11年までは年間100万円程度だった売り上げも、昨年は約1450万円に伸びたとしている。

現在はホームページのリニューアル作業のためインターネット直販を一時休止しているが、11月下旬までに再開の予定。それまでの受注は電話で受け付けている。問い合わせは(電)0767・53・1234。〔共同〕

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