「疲れ切った」家族に遺書2通 笹井氏遺族代理人が会見

2014/8/12付
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STAP細胞論文の共著者の一人で、5日に自殺した理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市、CDB)の笹井芳樹副センター長(52)が家族に2通の遺書を残していたことが、12日分かった。遺族の代理人を務める中村和洋弁護士が同日、大阪市内で記者会見して明らかにした。「マスコミなどからの不当なバッシングや、理研や研究室への責任から疲れ切った」との趣旨が書かれていたという。

2通の遺書は、それぞれ妻と実兄宛てで、職場に残されていたものとは別だという。

中村弁護士が遺族から聞き取ったところ、笹井氏は、STAP細胞論文の問題が表面化した3月から心労を感じている様子だった。外部有識者による理研の改革委員会が6月、研究の舞台となったCDBの年内解体などを提言した頃からは「相当なショックを受け、精神的につらい状態に追い込まれていた」という。

遺族は代理人を通じたコメントで「あまりに突然の出来事を受け入れられないでいる。深い悲しみとショックで押しつぶされそう。疲れ切って今は絶望しか見えない」との心境を明らかにした。理研には「おわびのしようもない。一日も早く、研究・業務に専念できる環境が戻ることを切に願うばかりです」とした。

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