宇都宮市は12日までに、市立横川西小学校の給食に出たたけのこご飯の食材に使われたタケノコから、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える最大で同234ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
直ちに健康に影響を及ぼす数値ではなく、体調不良の報告はないという。市内の小学校で月に1回ほど実施している放射性物質の簡易検査でタケノコに基準値を超える疑いが生じたため、栃木県が11日、精密測定した。
県がタケノコを採り、出荷した宇都宮市に住む男性に聞き取り調査をした結果、宇都宮市産と県北部の出荷制限区域のタケノコを混ぜて出荷したという。男性は「採った地域が出荷制限になっているとは知らなかった」と話し、県が詳しい経緯を調べている。〔共同〕