肝臓細胞若返り 国立がん研究センター、動物実験で成功

2016/11/11 23:38
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国立がん研究センターの落谷孝広分野長らは11日、肝臓の細胞を若返らせることに動物を使った実験で成功したと発表した。4種類の化合物を使うことで、成熟した肝臓の細胞を肝細胞などの基になる細胞に変化させた。人でも成功すれば、肝臓がんや肝硬変など重い肝臓病の再生医療に道が開ける。

ラットの肝臓の細胞を使って実験した。化合物で若返らせた細胞を慢性肝炎のマウスに移植した。8週間後に調べると、マウスの肝臓の細胞の大部分がラットの健康な細胞に置き換わり、肝臓の働きが正常に戻った。安全性の面でも問題は起きなかった。「肝臓だけでなく様々な臓器にも応用できる可能性がある」と落谷分野長は話す。

重い肝臓病の治療は現在、臓器移植しかないとされるが、提供者不足で進んでいない。iPS細胞から肝臓の基になる細胞を作って移植する治療の研究が進んでいるが、うまく再生できていないという。また遺伝子を導入して作るため、移植した細胞ががんになる懸念もある。

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