UR、甘利氏問題で2人処分 建設会社から飲食接待
甘利明前経済財政・再生相を巡る金銭授受問題で、都市再生機構(UR)は11日、道路工事の補償交渉をしていた建設会社側から飲食接待などを受けたとして、男性職員(52)を停職3カ月、別の男性職員(43)を同1カ月の懲戒処分とした。停職3カ月の職員は同日付で自主退職した。
URによると、2人は当時、千葉業務部に所属し、千葉県白井市の建設会社との補償交渉を担当。元総務担当者から2014年7月~15年12月、神奈川県内のフィリピンパブや居酒屋で計8回、接待を受けた。
接待総額はタクシー代なども含めて約90万円で、全額返還した。2人は「工事を進めたかった。誘いを断ると相手の機嫌を損ねると思った」と説明しているという。
URは同日、「接待によって内部情報を利用し、補償交渉を有利に進めた事実は認められない」とする外部弁護士による調査結果も公表。調査では2人を含むUR職員約30人から聞き取り調査を行ったが、元総務担当者や甘利氏側は調査しなかった。URは「職員の聞き取りと内部資料で判断材料が十分だと判断した。調査は適切だったと思う」としている。
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