「民主主義の価値守ろう」 パリで行進、世界に連帯示す

2015/1/12付
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【パリ=共同】「自由や民主主義の価値を守ろう」――。フランス週刊紙銃撃など一連の事件の犠牲者を追悼しようと11日、パリで大規模なデモ行進が行われた。参加した市民は100万人を超え、各国首脳や犠牲者家族らと共に、強い「連帯」を世界に示した。

出発地点のレピュブリック(共和国)広場は、群衆の熱気と興奮に包まれていた。銃撃された週刊紙シャルリエブド本社に近い同広場は、デモや集会の場所として古くから市民に知られる。警備当局はパリと周辺に約5500人の警官や兵士を動員、周辺の建物屋上には精鋭の狙撃手を配置した。パリの地下鉄やバスは、デモに参加する市民のために無料となった。

デモでは、フランスのオランド大統領やドイツのメルケル首相らが腕を組みゆっくりと行進、手を振って市民の歓声に応えた。犠牲者の家族はみな感極まった表情で、涙を浮かべる人も。

週刊紙の名前から取った連帯を示す合言葉「私はシャルリ」と書かれたプラカードを掲げる人たち。言論の自由を訴えるため鉛筆を髪飾りとしてつける女性もいた。

パリ郊外の会社員、ブリュノさん(46)は妻と息子(7)と参加。「子供には自由が最も大切で、自由を守るためには人々と団結しなければならないということを知ってもらいたい」と話す。

フランス・リヨンから参加したパレスチナ出身の学生、ムハンマド・カディさん(25)は「個人的には宗教を風刺することには反対だが、だからといって人を殺すべきではない」と訴えた。

日本国内でも11日、犠牲者を追悼する行事が行われ、東京都新宿区にあるフランス語学校「アンスティチュ・フランセ東京」では在日フランス人や日本人ら約400人が静かに祈りをささげた。文京区の会社員、宮原英男さん(60)は「国際社会が一致団結して立ち向かおうとする姿勢に賛同する」と話した。

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