請求者名漏えいの職員減給処分 富山市政活費不正
富山市議会の政務活動費不正問題で、市議会と市教育委員会は12日までに、政活費に関する情報を公開請求した報道機関名を対象市議らに漏らすなどしたとして、議会事務局の課長代理級の男性職員(44)と市教委の男性課長(54)をそれぞれ、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。
議会事務局によると、男性職員は7月、自民党会派の市議2人に公開請求した報道機関名を問われ、漏らした。数日後、公開請求の対象文書のコピー数枚を自民党会派の事務員に自発的に渡したという。
後藤衛事務局次長は「不信感を抱かせ、おわびします」と謝罪した。
一方、市教委の男性課長は8月、公民館の利用実績に関する文書を報道機関が公開請求した際の申請書のコピーを議会事務局に渡した。
公民館では市議が政活費を使い市政報告会を開いたとしていた。課長は「政活費でもめていた議員の地元公民館だったので情報提供した」と説明しているという。〔共同〕