宇都宮の障害者施設を捜索 傷害容疑、入所者が重傷
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宇都宮市西刑部町の障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月、職員が入所者の20代の男性を暴行してけがを負わせた疑いが強まり、栃木県警は11日、同施設と運営元の社会福祉法人「瑞宝会」を傷害容疑で家宅捜索した。男性は腰の骨を折る重傷。
捜査関係者らによると、男性は昨年8月に入所。今年4月中旬、午後から体調不良となり、救急搬送された。腰の骨が折れていたほか、腹腔(ふくくう)内に1リットルを超える血液がたまっており、一時的に意識不明となった。男性は回復したが、現在も療養中。暴力を振るっていた職員がいたとの証言もあったという。
瑞宝会によると、施設は2003年に開所。知的障害者の作業訓練や生活介護を行っており、現在は約30人が入所している。職員は日勤8人、夜勤2人の態勢で対応している。
同会の土屋和夫理事長は10日、取材に「このようなことが起きて誠に申し訳ないが、内部の調査では職員による暴力は確認できていない。真摯に対応する」と話した。〔共同〕