2018年5月24日(木)

洛中洛外図を国宝指定 文化審答申、重文に氷川丸

2016/3/11 20:41
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国宝に指定される東京国立博物館所蔵の「紙本金地著色洛中洛外図」の一部=共同

国宝に指定される東京国立博物館所蔵の「紙本金地著色洛中洛外図」の一部=共同

 国の文化審議会は11日、江戸時代初期の京都の町並みを描いた屏風絵「紙本金地著色洛中洛外図」(東京国立博物館所蔵)や、春日大社(奈良市)に伝わる室町時代の甲冑(かっちゅう)「黒韋威胴丸」など4件の美術工芸品を国宝に指定するよう馳浩文部科学相に答申した。山下公園(横浜市)の桟橋に係留されている貨客船「氷川丸」など46件を重要文化財とすることも求めた。

 近く答申通り指定され、美術工芸品の重要文化財は1万654件(うち国宝878件)となる。

 「洛中洛外図」は浮世絵の祖とされる岩佐勝以(又兵衛)の作品。人々の暮らしぶりが生き生きと表現されており「近世初期風俗画の到達点」と評価された。洛中洛外図と呼ばれる屏風絵は多数あるが、国宝指定は狩野永徳の作品に続き2例目。

横浜市の山下公園に係留され、市民や観光客に親しまれてきた「氷川丸」

横浜市の山下公園に係留され、市民や観光客に親しまれてきた「氷川丸」

 黒韋威胴丸は奉納品で実際には着用されていないとみられる。保存状態が良く、室町時代最初期の代表作と位置付けられた。

 氷川丸(全長163.3メートル)は1930年に完成し、60年まで主に北米航路に就航。戦時中は病院船、戦後は引き揚げ船としても利用された。戦前に造られ現存する国内唯一の外航船として、美術工芸品の歴史資料の部で指定される。〔共同〕

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