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古代エジプトの未完成の記念碑 石灰岩製、日本の調査団が断定

エジプト中部のアコリス遺跡から南に約10キロ離れた石灰岩の石切り場に残る直方体状の岩が、古代エジプト後期のプトレマイオス朝(紀元前306~同30年)の未完成のオベリスク(記念碑)と確認されたことが11日、分かった。神殿などに立てるが、硬い花こう岩で造るのが一般的で、軟らかい石灰岩製は珍しい。

この遺跡を30年以上調べている日本のアコリス調査団(団長・川西宏幸筑波大名誉教授)が昨年8月に断定した。

作製途中のオベリスクはエジプト南部のアスワンにあるだけで、設計や切り出し方法にも謎が多い。調査団の西本真一日本工業大教授(エジプト学)は「古代エジプトの建築物の設計や構築方法の解明につながる可能性がある」と話す。

西本教授によると、オベリスクは、長さ約20メートル、幅約2.4メートル。切り出す際の目印となる下書きの線も残っていた。周囲に幅1メートル、深さ80センチの溝が掘られたところで作業が中断されたとみられ、外形も未完。胴部に刻まれる文字もなかった。

先端と根元付近で2本の大きなひびが見つかり、西本教授は「掘削が容易な石灰岩を使ったが、不具合が見つかり放棄したのではないか」と話す。

調査団によると、約10年前の調査で見つかったが、特徴が少なくオベリスクと認識していなかった。西本教授が、溝の形や下書きの線からオベリスクと判断した。年代は周辺の石切り場の様子から推定した。

オベリスクは古王国時代(紀元前27世紀~同22世紀)から建立されるようになり、新王国時代(紀元前16~同11世紀)に多く造られたという。〔共同〕

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