被災沿岸部で集中捜索 東日本大震災から3年5カ月
東日本大震災から3年5カ月を迎えた11日、津波で大きな被害に遭った宮城県と福島県の沿岸部で、両県警などが行方不明者を集中捜索した。岩手県警も予定していたが、台風11号の影響で延期した。
仙台市宮城野区の蒲生干潟付近では、東北大東北アジア研究センターの学生らが地中レーダーを使って砂浜を調査。そのデータを基に仙台東署員らが不明者の手掛かりを捜した。
研究センターが開発したレーダーは震災以降、住宅の高台移転先の調査などに使っていた。佐藤源之教授(56)は「捜索にどのような協力ができるか確認していきたい。私たちの技術を有効に使ってほしい」と話した。
また、宮城県南三陸町戸倉波伝谷の海岸では、南三陸署員が時折強い風が吹き付ける中、熊手などを使い、津波の影響で堆積した土砂やがれきを手作業でより分けた。
同署の大場博地域課長(56)は「震災から3年5カ月がたち、手掛かりは少なくなってきているが、一つでも多く見つけられるように頑張りたい」と話した。〔共同〕