2019年8月24日(土)

他人名義の口座へ自動不正送金 新手ウイルス被害を初確認

2014/9/11付
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インターネットバンキングの正規サイトにログインすると、利用者が知らないところで犯罪者の用意した口座へ自動的に不正送金が実行される――。警察当局は今年、こんな新手のコンピューターウイルスによる被害を国内で初めて確認した。

MITB攻撃と呼ばれる。MITBは「マン・イン・ザ・ブラウザー」の頭文字を取った略語で、ブラウザー(閲覧ソフト)が乗っ取られた状態になるのを「まるでブラウザーの中に人がいるようだ」と表現した。

警察庁によると、今回の手口では、利用者がネットバンキングのサイトにログインしたところ、ウイルスに感染したパソコンがこれを検知し、自動的に他人名義の口座へ不正送金を命令。利用者本人はまったく気付かず、送られた金はその後、引き出されたという。

これまでの不正送金ウイルスは、感染したパソコンでログインすると偽の画面が表示され、利用者にID、パスワードの入力を促して盗み取るタイプが主流だった。犯罪者はその後、利用者になりすましてログインし、不正送金していた。

しかし最近は、偽画面を見破るセキュリティーソフトが開発されたり、ID、パスワード以外の認証方法が採用されたり対策が進んだ。このため犯罪者側は、利用者本人にログインさせる手口を考えたとみられる。

警察庁の集計によると、今年上半期の不正送金被害は約18億5200万円で、年間で過去最悪だった昨年1年間の約14億600万円を上回った。〔共同〕

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