大学新テスト、英語の民間試験24年度全面移行
文科省最終案

2017/7/10 19:44
保存
共有
印刷
その他

文部科学省は10日、2020年度から大学入試センター試験に代えて始める新テスト「大学入学共通テスト」の実施方針の最終案を公表した。国語と数学に記述式問題を導入するほか、英語は23年度まで現行のマークシート式試験と民間検定試験の活用を併存させ、24年度から民間試験に全面移行する。

「大学入学共通テスト」のポイント

  • 2020年度から始める
  • 英語は20年度から23年度まで現行のマーク式と民間試験を併存、24年度から民間試験に全面移行
  • 英語の民間試験の受験は高3の4~12月に2回まで
  • 国語と数学に記述式問題を導入。国語は80~120字、数学は数式などを書かせる
  • 試験時間は国語が80分から100分、数学は60分から70分に延長
  • 地理歴史や理科は24年度の記述式導入を検討

併存期間の20~23年度の英語は、各大学がマーク式か民間試験、または両方を活用できる。

共通テストの導入は1989年度のセンター試験開始以来の大改革となる。対象者は現役なら今の中学3年生からで、初回は21年1月中旬に2日間行う。文科省は今秋以降にプレテストを実施し、それらの結果を踏まえ制度設計を進める。

共通テストの英語は「読む・聞く・話す・書く」の4技能を評価するため、実用技能英語検定(英検)やTOEICなどの民間試験を活用することが柱となっている。

文科省は5月、マーク式を廃止して20年度から民間試験に全面移行するA案と、23年度まで4年間併存させるB案を示した。高校や大学などからは準備期間の短さを懸念する声が多く、最終的にB案が採用された。

民間試験については、学習指導要領との整合性や実施状況などの水準を満たしたものを文科省が認定する。受験生は高3の4~12月に最大2回受験でき、結果は点数と、語学力の国際規格に基づく段階別の成績として大学側に提供される。

課題は多様な目的で設計された民間試験と学習指導要領との適合性や受験機会の公平性をどう確保するのか。マーク式と民間試験との併存期間中は大学ごとにどの試験を使うかが分かれるケースもあり、複数の大学を志望する受験生は両方の対策が必要になる。

文科省の最終案は、家庭の経済力が受験機会に影響しないようにするため、試験の実施団体に「検定料の負担軽減方策などを講じることを求める」と明記。大学にも「(受験生の)負担に配慮し、できるだけ多くの種類の認定試験を活用するよう求める」とした。

共通テストから初めて導入される記述式問題では、国語は80~120字程度で記述させる問題を含む3問程度、数学は数式や問題解決の方法などを記述させる問題を3問程度出す。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]