大分大元講師がアカハラ 叱られた学生自殺
大分大は10日、経済学部に在籍していた30代の男性元講師が、担当するゼミに所属した20代の男子学生に、過度に叱るなどのアカデミックハラスメントを繰り返したと明らかにした。学生は昨年2月、自宅で自殺した。大学は近くハラスメントと自殺の因果関係を調査する第三者委員会を設け、年内にも結論を公表する方針。
元講師は2014年夏ごろから昨年2月ごろの間、所属学生の取りまとめ役だった学生に、研究室で企画案を批判したり、無料通信アプリのメッセージで叱りつけたりする行為を繰り返した。
学生の父親は大学側に抗議。内部調査委員会は元講師の行為が学生の心理面に負担を与えていたと判断した。元講師は「指導のつもりだった」と説明しているという。
元講師は今年3月末に任期満了となり、契約は更新されなかった。大分大の北野正剛学長は「ハラスメント行為があったことは誠に遺憾。必要な措置を講じ、適切かつ迅速な対応をしたい」とのコメントを出した。〔共同〕