北海道5人死傷事故に懲役23年 地裁判決、暴走2人の共謀認定

2016/11/11 0:20
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北海道砂川市で昨年6月、車2台で暴走し、歌志内市の会社員、永桶弘一さん(当時44)ら一家5人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた建設業、谷越隆司被告(28)と無職、古味竜一被告(28)の裁判員裁判で、札幌地裁は10日、求刑通り懲役23年の判決を言い渡した。

田尻克已裁判長は判決理由で「両被告は飲酒の上、互いに競うように高速で走行し、赤信号を認識しても減速せず事故現場の交差点に進入した」と判断。赤信号は交差点の約500メートル手前から認識でき「見落とすとは考えられない」とし、異例の「危険運転の共謀」が成立すると認定した。

その上で「飲み直しに行く途中で重大事故を起こし、身勝手極まりない。甚大かつ悲惨な結果で、被害者の苦痛は計り知れない」と批判。両被告に真摯な反省が見られないとして「刑事責任は重く、上限の刑がふさわしい」と結論付けた。

公判で両被告の弁護側は、危険運転の共謀や赤信号を故意に無視したことを否認。飲酒運転で永桶さんの車に衝突した谷越被告側は「事故は過失」と反論していた。

永桶さんの車から投げ出された長男の昇太さん(当時16)を約1.4キロ引きずった古味被告側は「事故は予想できず、引きずった認識もなかった」として無罪を主張していた。

判決によると、昨年6月6日夜、砂川市の国道で、両被告の車2台が時速100キロ以上で故意に赤信号を無視して交差点に進入し、一家5人を死傷させた。

事故で永桶さんと昇太さんのほか、妻の文恵さん(当時44)、長女の恵さん(同17)が死亡。次女の光さん(13)も一時重体となった。

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