2019年1月18日(金)

弥生の銅剣にサメの絵 鳥取で全国初、鋳造後に刻む

2016/2/10 21:28
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鳥取県立博物館(鳥取市)が所蔵する弥生時代の銅剣にサメとみられる絵が線刻されていることが分かり、調査した奈良文化財研究所と鳥取県が10日、発表した。鋳造後に絵画が線刻された弥生期の青銅器が見つかるのは初めてという。

銅剣は長さ42センチの祭祀(さいし)用。形式や成分分析などをもとに、弥生時代中期中葉(紀元前2世紀)ごろ、鳥取県内か瀬戸内地域で作られたと推察される。

絵は長さ2.3センチ。剣の根元に細い線で刻まれていた。全体が流線形で背びれ2枚と腹びれ1枚があり、尾びれの上側を大きく描く特徴から、サメと判断した。

これまで土器や木器、石器計12点に刻まれた同様の絵が兵庫県から島根県にかけての日本海側で発見されている。大半は大陸との交易拠点集落だったとされる鳥取市の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡で出土した。

同研究所の難波洋三・埋蔵文化財センター長は「銅剣の使用者が自分たちのマークかシンボルを線刻したのでは」と分析。鳥取県立公文書館の湯村功専門員(考古学)は「サメを海の精霊と考え、豊漁や航海の安全を祈ったのだろう」と話す。

銅剣は鳥取県在住の古物収集家が所有し、没後の1990年に遺族が同館に寄贈したもので、詳しい来歴は不明。県史編さん事業の一環として、奈良文化財研究所に委託して詳しく調べていた。

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