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国立西洋美術館、世界遺産に登録へ 諮問機関が勧告

文化庁は17日、東京・上野公園の国立西洋美術館本館を含む7カ国17点の「ル・コルビュジエの建築作品」について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が世界遺産に「記載」すべきだと勧告したと発表した。7月にトルコで開かれる世界遺産委員会で正式に決定される見通し。国内の世界遺産は20件目で、他国にまたがっての登録は初めてとなる。

コルビュジエはフランスの建築家で、近代建築の巨匠。国立西洋美術館本館は国内唯一の作品で、1959年に完成した。らせん状の回廊や1階部分を柱だけで構成する「ピロティ」などが特徴。

日仏など7カ国がフランスの枠を使って共同推薦していた。2009年と11年にはコルビュジエ個人の実績を強調し幅広い作品を推薦したが、いずれも世界遺産委員会で登録は認められなかった。今回は近代建築への影響が大きい作品に絞って推薦していた。

17点は3大陸にまたがり、文化庁によると諮問機関は「地球規模での取り組みを示すもの。世界中に近代建築運動を広め、21世紀の建築文化の基盤をなしている」と評価した。国立西洋美術館については「地元コミュニティーの積極的な参画が認められる」と指摘した。

日本の世界文化遺産は「姫路城」(兵庫県)や昨年登録の「明治日本の産業革命遺産」(福岡、長崎など8県)など15件。自然遺産は「屋久島」(鹿児島県)など4件ある。

政府は今年、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県、熊本県)の登録を推薦したが、諮問機関から不備を指摘されて一時取り下げた。

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