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「松田さんのため」若手一丸 競泳800リレー銅

【リオデジャネイロ=伴正春】男子800メートルリレーで銅メダルを獲得した日本チーム。長年競泳界を引っ張ってきたベテラン松田丈志選手(32)の思いに応えようと、若手3人が予選から大幅にタイムを上げ、同種目で東京五輪以来52年ぶりのメダルをつかんだ。

第1泳者の萩野公介選手(21)が後半にペースを上げる得意の形で、前日の200メートル自由形決勝より速いタイムで引き継ぐ。続く江原騎士選手(23)、小堀勇気選手(22)も予選より1秒以上速いタイムで泳ぎ、2位でアンカーの松田選手につないだ。

最後の50メートルは松田選手が2番手の英国とギリギリの接戦を展開。惜しくも2位には届かなかったが、ゴールを待ち受けた3選手からははじけんばかりの笑顔がこぼれ、互いを祝福し合った。

「本気で金メダルを目指せるメンバーだと思っています」。大会開幕前から競泳陣で最年長の松田選手は語っていた。五輪出場は4回目。得意な200メートルバタフライでは北京、ロンドンと2大会連続で銅メダルに輝いたが、年齢からくる衰えもあり4月の日本選手権では同種目で五輪出場を逃した。「この種目には区切りかな」と涙した。

その分、集大成と位置づけたリオ大会で唯一出場する800メートルリレーへの思いは強かった。年の離れた若手3人に呼びかけ、無料通信アプリLINE(ライン)で情報を共有。個人種目が多い萩野選手を除く3人で国内合宿をするなど結束を強めてきた。

4年前のロンドン大会。松田選手は個人種目でメダルを逃した北島康介さんを「手ぶらで帰すわけにはいかない」とチームを奮い立たせ、400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した。

9日の決勝。最終泳者の松田選手が3位でゴールすると、4人で抱き合って喜んだ。「丈志さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」。若手3人が松田選手の熱い思いに応える番だった。

レース後のインタビューでは、2位でつないだ第1泳者の萩野選手が「後ろの3人がすごい心強かった。良い位置でつなげた」。松田選手は「良い位置で引き継いだので、なんとかメダルを、と思って泳いだ」と喜びを爆発させた。

「このメダルをきっかけに、若い選手たちが日本の自由形を強くしてくれると願っている」。日本競泳界を引っ張ってきたベテランは、4年後を担う若手への期待を言葉に込めた。

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