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アイヌ語授業を公立小で 北海道・平取町、「日常会話に」願い

北海道平取町立二風谷(にぶたに)小学校は、総合学習でアイヌ語の授業をしている。アイヌ語は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が2009年に消滅の危機が最も高い言語と認定。公立小での授業は北海道でも珍しい。講師を務める二風谷アイヌ文化博物館の関根健司さん(45)は、学校での教育を通じて「日常会話に使われるようになってほしい」と願う。

11月17日、同小で本年度7回目のアイヌ語授業があった。関根さんが花を描いたカードを手に「タアンペヘマンタアン?」(これは何ですか?)と尋ねると、小3~6年の児童23人が「タアンペノンノネルウェネ」(これは花です)と元気よく答えた。4年生の貝沢みちるさん(10)は「授業は楽しい。いろいろな言葉が覚えられるし、アイヌ民族の考えがよく分かる」とはにかむ。

人口約360人の7割超がアイヌ民族の血を引くという二風谷地区でも明治以降の同化政策でアイヌ語が分かる人は減った。意味は分かっても話せないという貝沢靖子さん(84)は「祖父母のアイヌ語は理解できたが、父は『これからの子はアイヌ語で育つわけではない』と教えなかった」。

関根さんによると、アイヌ語を教えられる人は道内に20人前後だが、若者を中心に学ぶ人が増えている。「自然への畏敬の念を表す言葉が多く、和人(アイヌ民族以外の日本人)も話したいと思える要素がある。北海道の公用語になるような日が来てほしい」と語った。〔共同〕

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