五輪に照準、山手線新駅の起工式 品川-田町間

JR東日本と都市再生機構(UR)は10日、山手線と京浜東北線の品川―田町間に建設する新駅(東京都港区)の起工式を開いた。新駅は1971年開業の西日暮里駅以来で30駅目。東京五輪・パラリンピック開催を直前に控えた2020年春に暫定開業する。
品川―田町間は2.2キロあり、新駅は品川駅の北900メートルの場所にできる。URの中島正弘理事長と共にくわ入れしたJR東の冨田哲郎社長は「日本や東京の成長の拠点となることを願っている」と話した。
駅舎は新国立競技場の設計を手掛けた建築家の隈研吾氏がデザインし、障子をイメージして白い幕の屋根や木材を取り入れる。
品川―田町の車両基地跡の再開発に伴い、新駅設置が決まった。工事は都市開発と合わせて進むため、本格開業は24年になる予定。名称は未定。
再開発地域は羽田空港に近く、27年に品川―名古屋にリニア中央新幹線が開業することから、アクセスの良さを生かして新たな東京の玄関口になることが期待されている。〔共同〕