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地元「諦めず良かった」 沖ノ島、全件が世界遺産に

「全部認められた!」「世界の宝だ」――。「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界遺産登録が決まった9日夕、遺産群を抱える福岡県宗像市内で審議の様子を見守っていた200人超の市民らが歓声を上げた。国内21件目の世界遺産は、事前の勧告を覆す形で全遺産が一括登録されるという"逆転劇"で、関係者からは「遺産群の保全に取り組む」との声が聞かれた。

「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界文化遺産登録が決まり、万歳して喜ぶ福岡県宗像市民や関係者(9日午後)=共同

9日午後6時ごろ。世界遺産委員会の議長が「決議」と発言すると、大型スクリーンで審議の様子を見守っていた市民らは、一斉に立ち上がってガッツポーズをしたり、涙を流して抱き合ったり。会場は歓喜の渦に包まれた。

登録に先立つ5月の諮問機関の勧告では、沖ノ島と周辺岩礁のみが登録対象で、本土にある宗像大社辺津宮などは除外すべきだとされていた。厳しい勧告内容を覆しての逆転登録だけに、関係者の喜びもひとしおだ。

宗像市の徳永淳・世界遺産登録推進室長は「うれしすぎて言葉がない。諦めずに活動し続けて良かった」と地元の観光ボランティアらと握手をしながら涙を浮かべた。宗像大社の葦津幹之権宮司も「本当に安心した。早速神様に報告したい」と満面の笑みを浮かべた。

豪雨災害の指揮を執る小川洋福岡県知事の代わりに出席した大曲昭恵副知事は「本当に明るいニュース。被災者に少しでも勇気を与えることができれば」。小川知事は「全構成遺産が登録されたことを本当にうれしく思う。貴重な遺産を将来の世代に引き継いでいく」とのコメントを出した。

ユネスコへの推薦書の原案作りに関わった西谷正・九州大名誉教授は「地元、国、大社が一丸となって取り組んできた結果。今後も協力しながら遺産の保全や伝承に取り組みたい」と話した。

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