2019年3月26日(火)

津波区域に新庁舎建設へ 岩手・陸前高田

2017/6/12 12:38
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東日本大震災の津波で庁舎が全壊した岩手県陸前高田市の市議会は12日までに、津波が押し寄せた区域に新庁舎を建設する条例改正案を可決した。市は防潮堤整備や土地のかさ上げで「東日本大震災クラスの津波が来ても浸水しない」としているが、不安視する市民もいる。

建設場所は、2019年夏に移転する予定の市立小学校の跡地。震災時は校舎1階が津波で浸水した。今年4月に開業した大型商業施設に近く、市街地を活性化したい地元商工会が要望していた。

可決後、市職員だった長男と長女が犠牲になった戸羽初枝さん(55)は取材に「津波が小学校まで来たという事実は変わらない。どんなことがあっても賛成できない」と訴えた。戸羽太市長は記者団に「懸念が払拭できるよう議会や市民と話し合いたい」と述べた。

市は3月の議会にも同じ条例案を提出したが、庁舎移転に関する条例の可決に必要な3分の2以上の賛成を得られなかった。今回は、庁舎の高さを当初計画の4階建てから7階建てに変更し、津波対策を強化すると説明、議会の理解を得た。

海に近かった同市の庁舎は津波にのまれ、庁舎外にいた人も含め100人以上の職員が犠牲になったほか、行政機能がまひした。現在は高台の仮庁舎で業務をしている。〔共同〕

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