世界遺産の薬師寺、「食堂」竣工 白鳳期の主要伽藍ほぼ復興

2017/5/9 20:21
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奈良市の世界遺産、薬師寺で僧侶が食事し修行する場だった食堂(じきどう)が竣工した。同寺は1960年代後半から「お写経勧進による伽藍(がらん)復興」を推進し金堂、西塔、大講堂などを順次再興してきた。今回の竣工により、事業スタートから約50年を経て白鳳時代の主要伽藍の復興がほぼ完成する。

9日、報道陣に公開された奈良市の世界遺産、薬師寺の食堂(じきどう)=水戸部友美撮影

9日、報道陣に公開された奈良市の世界遺産、薬師寺の食堂(じきどう)=水戸部友美撮影

薬師寺は白鳳時代の680年、天武天皇が建立を発願。7世紀末に藤原京(奈良県橿原市)に原形となる本薬師寺が建てられた。710年の平城京遷都に伴い現在の奈良市西ノ京に主要堂塔が移築、新築された。

しかし平安時代の火災と室町期の兵火で堂塔の大半を失い、江戸時代以降に残ったのは東塔と仮建設の金堂・講堂だけだった。

食堂は高さ13.6メートル、東西の幅は41.4メートル。田渕俊夫画伯が「阿弥陀三尊浄土図」を中心に全長約50メートルの大壁画を奉納した。村上太胤管主は「仏教を学びたいと思う国内外の多くの人たちに門戸を開放し、仏法を広める場にしたい」と話す。

薬師寺は大学と連携した研修プログラムの実施や研究会、シンポジウムの開催を検討している。落慶法要は5月26~28日に行う。一般公開は7月1日~11月30日を予定している。

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