舛添知事追及、集中審議が決定 東京都議会
東京都議会の総務委員会は9日午前、理事会を開き、総務委に舛添要一知事を呼んで一連の疑惑について集中審議を行うことを正式に決めた。日程については13日実施を求める意見と、改めて舛添氏に資料を提出させた上で行うべきだとする意見があり調整している。
総務委の集中審議は一問一答形式。質問者が複数の質問をまとめて出し、答弁も一括で行う代表質問や一般質問とは異なり、答弁内容の不十分な点などを細かく突くことができる。2013年には猪瀬直樹前知事が医療法人から5千万円を受領した問題で総務委が集中審議を開催。延べ4日間、計20時間にわたった追及は猪瀬氏の辞職のきっかけとなった。
7~8日の代表質問と一般質問では、登壇した全議員19人が知事の政治姿勢を問いただした。舛添氏は6日に公表した弁護士による調査報告書をなぞって答弁し、知事職を続投する考えを表明。14年正月に千葉県内のホテルで会談したとする人物の氏名は明かさなかった。
これに対し、当初は「知事の説明を聞いてから」と慎重姿勢を見せていた知事与党の自民、公明も反発。8日の一般質問終了後、幹部が「説明責任が果たされていない」「これまでの答弁では不十分。まだ疑惑は晴れていない」などと話し、集中審議に賛成する意向を示していた。