歌人・白蓮、厳しい師に嘆き節 兄弟子への手紙見つかる

2016/2/9 12:07
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歌人の柳原白蓮(1885~1967年)が1918年に、短歌結社「竹柏会」の兄弟子である川田順(1882~1966年)に宛てた巻紙の手紙が見つかった。師匠佐佐木信綱の厳しい態度を嘆く内容で、研究者は「動揺が伝わる白蓮らしくない文章で興味深い。自分を受け止めてくれる存在として川田を頼っていたことも分かる」と話す。

白蓮の資料を収集している福岡県飯塚市の有松道子さんが約10年前に入手し、白蓮研究者で歌人の中西洋子さんが昨年12月に鑑定した。

手紙は1918年10月17日付で、白蓮は当時九州・筑豊の「炭鉱王」と呼ばれた伊藤伝右衛門の妻として飯塚市に住んでいた。手紙では上京して佐佐木を訪ねた際の事に触れ「先生はいつになく御機嫌悪く」「いやな事ばかり仰しやり候」と愚痴が繰り返し書かれている。

佐佐木の態度の理由は記されていないが、中西さんは、この頃の新聞が豪勢な生活を送り恋の歌を詠む白蓮を「筑紫の女王」と呼んで取り上げていた点に着目。「うわさ話や数多くの恋の歌について叱ったのではないか」と推測する。〔共同〕

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